録画した日〔2012/12/25:チャンネルNECO〕
前回#23の格闘でアステカイザーのファイティングスーツ(アステック樹脂)の切れ端をGETしたサタンデモン。
早速その素材を研究してアステカイザー攻略の突破口を探ります。
自社技術では研究を賄えないと見たブラックミスト軍は、外部からの人材招聘を決断。
「日本樹脂工学学会定例会議」でアステカイザー生みの親・速水博士と一緒にいた後輩樹脂学者を霊能術で洗脳して研究所へ連行します。
速水博士ご本人じゃあイカんのか?、まあ、ヒール軍にもいろいろ思惑があるんでしょう。
樹脂学者のリサーチによる結論は、ファイティングスーツは「マイナス700度」で凝固するというもの。
早速サタンデモンは毎朝スポーツのインチキ記者・大泉滉に直接交渉を行い、紙面でアステカイザーへの公開挑戦状をブチ上げました。
相変わらずメディア戦術に長ける番頭サタンデモン。21世紀の現代なら、YouTubeで宣戦布告していたでしょう。
こうして迎えた一騎討ちでは、サイボーグ格闘士・ジェセルハンターがマイナス700度の地獄ガスを大噴射。直撃を食らったアステカイザーは、ヒッポリト星人にブロンズ像にされたウルトラ兄弟の様にカチンカチンに固められてしまいました。
後は崖から放り投げてガシャンとやるだけ。ついにブラックミスト軍の完全勝利かと思われたのですが…。
絶体絶命のヒーローを救ったのはなんと速水教授。
アステカイザーの愛車・マッハビート号をブッ飛ばして崖下に緊急参戦した理系オヤジは、強力火炎放射器で落下寸前のアステカイザーを高速解凍しました。
最後はもちろん、解凍後のアステカイザーがアニメ化ムーブ・カイザーインでジェセルハンターを完全粉砕。
技術の結晶で成果を残せなかったサタンデモンはキツネにつままれたように「なぜ」と原因追求します。
しかしこれに対するアステカイザーのレスポンスは「オレは不死身だ」。
失敗を糧にしたいブラックミスト軍の向上心に、犬も食わない筋肉脳でトドメを刺しました。
ファイティングスーツの素材を巡るベビー対ヒールの技術合戦。何年か前の競泳水着・レーザーレーサーの開発競争を思い起こさせます。
プロレスの星というよりも、モノづくり日本の技術幻想を掻き立てるストーリー。
クソガキ向け特撮としては、これはこれで夢いっぱいでいいんじゃないでしょうか。