録画した日〔2012/3/13:BSフジ〕
貧乏花火職人・財津一郎に降りかかるピンチを座頭市がブッタ斬って行くストーリー。
まあ、一番大きなピンチは座頭市が来なきゃ起こらなかった案件なんですが…。
オープニング早々、財津一郎製の花火が暴発。辺りの枯れ草に延焼してしまいます。
事故原因は、座頭市が発射寸前の花火の砲台に座っちゃったから。
座頭市もよっぽどですが、冬の野っ原で花火、財津一郎もこうなる事ぐらい分かりそうなもんです。
テーマが花火だけに、あれ?発射しない→竹筒覗きこみ→火薬暴発→顔中ススだらけ→口から煙ボヮの定番ムーブも。
当時絶頂期ドリフのお家芸を、てなもんや・財津一郎がフォローした歴史的シーンです。
そしてヒール軍団も火力で勝負。財津家のほったて小屋を座頭市もろとも爆破という豪快な攻撃を展開。
ここは財津一郎の機転で回避、そのあとは通常営業のメッタ斬りでヒール軍団を返り討ちにしました。
タイトルの“冬の花火”、終戦日本を憂いた太宰治の戯曲小説を連想します。
名人2人が繰り広げる、笑わせたり泣かせたりの見事なエンターテインメント。
太宰版の名フレーズ「ばからしくて間が抜けて…」を座頭市流に超解釈したのかもしれません。