2013年7月(6,13日)に行われたストーンズ50周年記念ツアー千秋楽。
1969年ブライアンジョーンズ追悼公演以来44年ぶりのハイドパーク凱旋となります。
この大会から2週後に古希を迎えるミックジャガー。
「#6 Honky Tonk Women」では伝説のフリフリ白ブラウスに身を包み、10万大観衆を44年前のハイドパークへといざないます
とは言え、あくまで今を生きるのが御大・ミックの流儀。
25歳以来のフリフリ着用は「Honky…」だけのサービスカット(しかもよく見りゃ普通のカッターシャツ風)。
開幕曲「#1 Start Me Up」からアンコール「#16 Satisfaction」まで、現在進行形のシャープな小奇麗系スタイルを貫き通しました。
一方の雄・キースリチャーズは、ミックの休憩タイムに「#7 You Got The Silver」を披露。
ブライアンジョーンズ最後の仕事はこの曲のレコーディングだったというのが定説です。
あれから44年、恋のライバルでもあった盟友へ向けたキースなりのオマージュなのでしょうか。
なお、00年代後半ごろから“おじいちゃん化”が進行していたキースですが、ルックス的にはおじいちゃんとしての最終形態にたどり着いた模様です。
ミックと同じく古希目前(この年12月で70歳)の不良番長。
ずっしり重いギター担いで2時間ブラブラ動きっぱなしなんだから、それでもやっぱり普通のおじいちゃんとはモノが違います。
44年前のハイドパークがストーンズデビュー戦だったミックテイラー。今回の凱旋公演を誰よりも喜んでいるのではないでしょうか。
ミックやキースに言われるがまま60万人の前にほっぽり出されたあの日の内気な貴公子。
紆余曲折を経て44年越しの仕切り直しです。
すっかり貫禄の付いた“元”貴公子のリベンジチューンは「#10 Midnight Rambler」。
おっかない兄貴達に気後れする場面など一切なし。それどころか、司令塔として至高のブルースナンバーをズブズブとビルドアップしました。
今回放送のセットリストは以下のとおり。「ダイスをころがせ」など何曲かカットされているようです。
ちなみにメンバー紹介では、裏ボス・チャーリーワッツが「やあ」とひと言怪気炎を上げる嬉しいハプニングも勃発しました。
- Start Me Up
- It's Only Rock 'N Roll (But I Like It)
- Street Fighting Man
- Ruby Tuesday
- Doom And Gloom
- Honky Tonk Women
(メンバー紹介。ミック休憩) - You Got The Silver
- Happy
- Miss You
- Midnight Rambler
- Gimme Shelter
- Jumpin' Jack Flash
- Sympathy for The Devil
- Brown Sugar
- You Can't Always Get What You Want
- (I Can't Get No) Satisfaction
5曲目にネジ込んだ「Doom And Gloom」は、2012年リリースのれっきとした新曲。
ミックおよびストーンズが「今を生きる」とされる所以がここにあります。
標題の「Sweet Summer Sun」にあるとおり、この凱旋ステージ一番の舞台効果はロンドンの空でした。
夕暮れ時から日没、宵闇へのコンボは絶品。
これは地元民・ストーンズだからこその発想。実に心憎い演出です。
ミックおよびストーンズが「今を生きる」とされる所以がここにあります。
標題の「Sweet Summer Sun」にあるとおり、この凱旋ステージ一番の舞台効果はロンドンの空でした。
夕暮れ時から日没、宵闇へのコンボは絶品。
これは地元民・ストーンズだからこその発想。実に心憎い演出です。
無秩序じゃないけどかなり自由な並びの客席も野外イベントならではの光景。
この6万5千とも10万とも言われるお客さんを、看板・ミックジャガーは相変わらずのグッドシェイプで掌握します。
この6万5千とも10万とも言われるお客さんを、看板・ミックジャガーは相変わらずのグッドシェイプで掌握します。
特にミックテイラーの参戦には私も今から武者震い。
ドーム公演は平日。定時でダッシュするか、有給を取るかが当面のクリアすべき課題となります。
44年という途方もない時間を超え、すっかり洗練されて帰ってきた悪童バンド。
キャリアの絶頂を前にExile(トンズラ)した彼らですが、やっぱり巡り巡って地元愛は大きいのかもしれません。
「マダマダ続くヨ」的に転がり続ける老雄・ストーンズ。次はアウェイの地・オルタモントへの凱旋に期待です。