録画した日〔2013/10/21:時代劇専門チャンネル〕
昭和50年秋から放送されたフジテレビ月9ドラマ(全26回)。
この年の春まで放送されていた「座頭市物語」の看板・勝新太郎が、半年の充電、漏電を経て月9戦線に勇躍再降臨します。
我らが勝新演じる主人公=河内山宗俊(こうちやまそうしゅん)は、江戸城本丸に出入りする御数寄屋坊主(おすきやぼうず)。
この御数寄屋坊主はお茶の業者で「薄給だが世襲の直参で職業柄、機密情報を得られるため大名も一目置く存在」だとの事。
何だかよく分かりませんが、そのポジションを利用して悪いコトばっかりしてるものの心は市井の人と共にある反体制の熱き人情派キャラのようです。
今回#1で勝新が対峙した案件は、大家から追い出しを食らう貧乏長屋連中の救済。
とりあえず自分のニセ葬式をでっち上げて香典集めを図りましたが、香典どころか借金の証文が大量に寄せられる始末。
ステレオタイプの死に装束に身を包んだ勝新はこの想定外の事態にガッカリ、次の一手を模索します。
なお勝新のコマとして一緒に悪い事をする子分は、後の日本芸能史上最強プレーボーイ・火野正平(職業スリ)と愛妻ロザンナから独り立ちして頑張る出門ヒデ(自称サムライ)の2人。
この2人に嫁入りから逃げてきた材木問屋のお嬢様・桃井かおりが加わった計4人が基本フォーメーションのようです。
もう1人勝新をサポートするのは女将さんポジションの草笛光子。実の夫婦かどうかははっきりしません。
キップが良くて頼りになる草笛光子は、京都御所系のセレブコスプレで金銭疑惑のある水野忠邦(天保の改革)へのユスり大芝居を敢行。
高僧コスプレで汗だくしどろもどろの勝新をフォローし、見事口止め料をゲットしました。
座頭市物語(昭和49年)と新・座頭市Ⅰ(昭和51年)の狭間に置かれたアンチヒーローもの。
キャラ紹介の多い初回だったからか、私が座頭市以外の時代劇に興味がないからなのか、何だかゴチャゴチャ雑多な印象でした。
ただ、謎の男風情の原田芳雄も含め参加メンバーは濃厚そのもの。
今後はテコ入れ的に豪華ゲストも来襲するようなので、とりあえず残り25回完走しようと思います。