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2013/12/08

痛快!河内山宗俊 #2「ぬりべい小路がひと肌脱いだ」

録画した日〔2013/10/21:時代劇専門チャンネル〕

名門問屋の若旦那をたぶらかし心中に追い込んだ罪で、晒し場に磔にされていた小川知子。
しかし例によってこの話にはウラがある模様。弱きを助ける河内山がさっそくひと肌脱ぐことになりました。
小川知子曰く、若旦那は越後屋の主人から自分を守るために公金を使い込んで、おまけに人を刺してしまったとの事。
今回の案件は名前からしてヒールの香り漂う「越後屋」。
聞いてないフリをしていた河内山の勧善懲悪スピリットがムクムクと顔を覗かせます。
そもそも小川知子を磔の刑から救ったのはナゾ多き侍・原田芳雄でした。
しばらくは自宅に匿っていたのですが、小川知子に恨みつらみの若旦那の父親(後に事情を知って和解)から依頼を受けた河内山軍団に略奪されてしまいます。
原田芳雄と小川知子の因果関係は不明。情や下心で動くタイプではなさそうなので、ナゾキャラ特有の気まぐれといったところなのでしょうか。
更に言えば河内山との関係も微妙なもの。
小川知子を強奪されたのに、飲み屋で会っても即斬りはせず根底に信頼関係があるような風情を漂わせます。
原田芳雄を気にしつつ越後屋吊るし上げを目論む河内山は、近所の貧乏長屋連中を店舗の前で大騒ぎさせ、善意の助っ人を演じるマッチポンプで本丸に潜入。
ヒール主人に対し、小川知子をダシにした取引を投げ掛けました。
河内山のヒール軍退治スタイルは、自らはコーディネイト&プロデュースに徹し子分に要件を実行させるというもの。完全一匹狼だった座頭市とは大幅にレギュレーションが異なります。
そんな河内山は今回、火野正平と出門英におとり娼婦コスプレを強要して越後屋のヒール主人を捕獲。倍返しの磔刑に処しました。
また、刀を持たない河内山は戦闘スタイルも独特。逃げて交わしてブン殴ってヒール軍の襲撃を凌ぎます。
お茶の間向け時代劇としてチャンバラシーンは必須ですが、こちらはナゾ多き侍・原田芳雄に一任する方向なのでしょうか。
まだまだ2回目、ギミックづくりは試行錯誤中のようですが勧善懲悪の精神は一貫している模樣。
勝プロ制作のこの作品。自らが総司令官となって、いろいろとお得意の暴走をカマしてくれる事を期待したいものです。