録画した日〔2013/3/18:BSフジ〕
HM/HRの語り部・伊藤政則氏がワンテーマで小一時間暑苦しく語り捲る番組。
今回は結成50周年のローリング・ストーンズを暑苦しく語ります。
縁がありそうでなさそうな伊藤政則氏とストーンズ。
しかし平成2年の初来日「Steel Wheels Japan Tour 1990」では、いろんなコネが巡り巡ってキース・リチャーズの単独インタビュワーに指名されたそうです。
私としての初見面白エピソードは、キースがサインをしてくれた「Talk Is Cheap」ジャケット。
泣く子も黙る不良番長は、気さくにサインに応じたどころか、サインペンを指に塗りたくってジャケ写の左頬に拇印を押してくれたそうです。
これがホントの「フィンガー・プリント・ファイル」。伊藤政則氏の他に所有しているのは、英国やカナダの警察関係者ぐらいでしょう。
番組のもう一つの核は、グラフィックデザイナー・横尾忠則氏のインタビュー。
アーティストとして同時代を生きた横尾氏ですが、ストーンズとはニアミス続きだったそうです。
昭和51年のフランス・ニース公演で使われるはずだった作品名「よだれ」。連絡ミスでお蔵入りになってしまったのは日本の文化史においても大きな損失でしょう。
無事に採用されていれば、今頃ブート版のジャケットになってそのスジのお店に並んでいたはずです。
当然のことながら、新ネタおよび蔵出し映像の類は皆無。
ストーンズの勇姿を拝めたのは、絶賛販売中のDVD「SOME GIRLS LIVE IN TEXAS 78」などからピックアップされた演奏シーンだけでした。
しかし、伊藤政則氏の高温多湿トークと横尾忠則氏の異次元トークは何よりも雄弁。
なお両者の見解は「Stones=偉大なるマンネリズム」というポイントに落ち着いた模様です。
番組中気になったのは、随時挿入される何ともアヤしい通販CM。
昨年末にリリースされたドキュメンタリー「Crossfire Hurricane」の通販限定亜流パッケージです。
カネを自由に使えるオッサン世代が購買層であるからこそ可能な各種箔付け商法。
ミック・ジャガーとの握手券が付くのはいつになるのでしょうか... 。