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2012/11/25

タイガーマスク #34「「虎の穴」の熱血児」

録画した日〔2012/11/23:TOKYOMX〕

伊達タイガーが必殺技「ウルトラタイガードロップ」を開発した情報を悪の総本山・虎の穴がキャッチ。
スカウト育成部門の責任者・ミスターXは広大な施設を隈なくチェックし、打倒タイガーの手綱を引き締めます。
近代化・合理化が成された虎の穴トレーニング施設では、強靭な肉体鍛錬はもちろん、最新コンピュータを用いてのメンタルトレーニングも実践されています。
中でもユニークなのがクイズ形式による「プロレス脳」育成プログラム。
最先端技術のタッチペンを使って少年たちの知的好奇心と競争意識をくすぐります。
もちろんヒール軍の定番メニュー”洗脳”も標準装備。
「タイガーマスクの正体は?」というギミック破りクイズを切り口に、いつの間にやら「伊達タイガー=裏切り者=抹殺すべし」とネガティブイメージを少年たちに植えつけていきます。
それにしても充実の一語に尽きる虎の穴トレーニングセンター。
美しい山々を一望する選手専用レストランはバルサかユーヴェかマンUか、欧州ビッグクラブのそれを彷彿とさせます。
プレハブ小屋で新弟子にチャンコを作らせてる旧態依然の日プロは、この時点で10年、20年の遅れを取っていると言えるでしょう。
そんなこんなで虎の穴施設紹介と伊達タイガーの「病気」であるチャリティー案件で占められた今回#34。
プロレスシーンは「ヒッピー」とかいう雑魚レスラーを3分15秒で瞬殺した試合のみでした。
しかしこの後のドレッシングルームで、伊達タイガーに何やらキナ臭いオファーが…、。
さっさと帰ろうとする伊達タイガーに、ブッカー馬場さんは「全アジアプロレス王座決定戦」へ日本代表としての参加を打診。
なんとインド・ニューデリーが開催地というこの大会。時は昭和45年、安全面・衛生面はクリアされてるのか?、そもそもアジアでプロレスやってる国はあるのか?、何ともアヤシイ、猪木&新間の超過激な仕掛けを思わせる見切り発車の仰天構想です。
「まだ若輩者ですから…」とサラリーマン的に回答を濁す伊達タイガー。
しかし馬場さんは「俺らはタイトル戦で忙しい」「だいたいオメェ、無冠だろ?」とメリットゼロの汚れ仕事を押し付けます。
手弁当のワールドリーグ戦すらグダグダにした前科を棚上げに、壮大なアジア戦略をブチ上げた日プロ。
プロレス界の悪しき伝統「無かった事」にならないよう、チェックを続けていきたいと思います。