聴いた場所〔電車(通勤)〕
1982年リリース。
タイトルのとおり、1981年の全米ツアーから収録したライブアルバムです。
ちなみにRollingStonesArchive.comでは、上位互換の公式ブートレグ「Hampton Coliseum (1981)」がリリースされている模様。
このライブ盤「開放的」「健康的」「元気ハツラツ」といった、ストーンズ、とりわけビルワイマンとはからっきし縁のない“陽”のイメージを持っています。
これは、ポップなジャケ写(作者=日本人)と、同時公開されたドキュメント映画「Let's Spend The Night Together」による効果でしょう。
私もテレビ東京の深夜映画で見た、突き抜ける青空と巨大スタジアムの映像が瞼に焼き付いています。
収録は控えめに全10曲(+インスト2曲)。
「#6 Going To A Go Go」「#8 Time Is On My Side」など、うち4曲をカバーが占めています。
しかしそれらは皆ストーンズバージョン。佳曲を完全に自分達のものにしています。
そして、オリジナルの新旧鉄板「#9 Start Me Up」から「#10 Satisfaction」への流れ。
星条旗&ユニオンジャックマントと無数の風船が目に浮かぶ、カラっと激しい締めくくりです。
ちなみに、81年ツアーといえばミックジャガーによるアメフトコスプレが秀逸。
ひょろりとカラフル、なんともナメ切った軟弱スタイルです。
当時NFLでケガに苦しんでいたビッグバンベイダーが見たら、ベイダーハンマーでブチのめしていたでしょう。
キースリチャーズが、舞台に乱入したアホをギターで叩き潰すハプニングも有名です。
アホ乱入→やおらギターを振りかぶる→アホを撃沈→何食わぬ顔で演奏再開、というキースの冷酷ムーブ。その衝撃映像を公式ビデオ「25×5」で見た高校生の私は冗談抜きで戦慄を覚えました。
タイトル「StillLife」を辞書で引くと、その意味は「静物画」。
私はずっと直訳で、当時アラフォーの彼らによる“どっこい生きてるぞ”宣言だと思っていたのですが、どっちの意味なんでしょうか。
なお、今日7月26日はミックジャガー伯爵のお誕生日。
御年69歳との事ですが、「StilllLife」アホバカ伝説を振りまいてあと20年ぐらい長生きしてほしいもんです。