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2012/07/25

ほっと@アジア ~中国進出ダァー!“燃える闘魂”アジアへ

放送時間〔17:00~17:49:NHKBS1〕

毎日夕方5時に放送されている、NHKのアジア系情報番組。
番組表を見てたら、アントニオ猪木・中国・北朝鮮と何やら気になるフレーズが並んでいたので「見れば分かるさ」と録画しました。
まずは、中国初のプロレス興行として「IGF・上海大会」を紹介。
ポンコツ中心のメンバーはともかく、プロレス不毛の地・中国に乗り込んだバイタリティは相変わらず頼もしい限りです。
ちなみにWWEが去年中国でやってますが、大正義・NHKではWWE=スポーツエンターテイメント=非プロレスという定義付けなのでしょう。

続けて猪木は、中国での「三國志シリーズ」開催という真っ赤な大風呂敷をンムフフ…と展開。
アントンハイセルや永久機関ネタなど知らないであろう無垢な若手司会コンビは「2m級の大物がゴロゴロいる」という大ボラに目を輝かせてノッてきます。

と、まあこんな感じで「アントニオ猪木が語るアジアの可能性」的な特集かと思いきや、ここからまさかの純プロレストークにシフトチェンジします。
”アジアのライバル達”と銘打って、原爆頭突き・大木金太郎やインドの狂虎・タイガージェットシンとの抗争を猪木本人と贅沢に回顧。
シンの火炎攻撃とその後の大阪腕折り決戦を図解するなど、NHKの情報番組としてはあまりにも飛躍したマニアモードを茶の間に仕掛けていきます。
何という不自然。スタッフの中に昭和40年代生まれのプロレス好きが潜伏していると見ました。

終始上機嫌の猪木は、ややケーフェイ的な発言も織り交ぜながら上質のプロレス論を若手司会コンビにレクチャー。
すっかり猪木信者となった司会コンビに、最後はお約束の闘魂ビンタをブチ込みます。
締めはもちろん「イー、アル、サン、ダァー」。
中国、北朝鮮との協調ネタがメインでしたが、嬉しそうに昔のプロレスを語る猪木を見たのは久々。とても新鮮でした。

対戦相手・猪木の良さを引き出した「ほっと@アジア」スタッフのファイトスタイルに拍手を送りたいです。