CMパンクの故郷・シカゴで開催されたPPV大会。
コンセプトは「何でもあり」。旧ECWの流れを汲んでいます。
メインはシナvsレスナーのエクストリームルール戦。
レスナーにプロレスの動きができるのかが心配でしたが、全く問題なしの名勝負。
負けてなお恐るべき存在感。レスナーはズバ抜けたフィジカルエリートと言えるでしょう。
しかし、それでも私が共鳴するのはジョンシナです。
この試合、皆勤賞のエースvs待望の復帰を果たすビッグネームという構図。ファンは当然、後者にプレミア感を抱いて支持します。
ジョンシナは「前者」としての仕事を、レッスルマニアのロック戦から2回連続でこなしました。
不満や鬱屈があったでしょう。ロック、レスナーとのスキットでたまに織り交ぜたシュートな台詞は、彼の小さな反抗だと思いました。
「イエス!」のDブライアンのように、最近はヒールがスポットライトを浴びてしまう風潮があリ、ベビーフェイス受難の時代です。(これは本来、ヒールにとっても受難なのですが。。。)
本人の意志か会社の方針かはわかりませんが、ジョンシナは常にベビーフェイス道を貫いています。
彼がヒールになれば、その「振り幅」の大きさから、圧倒的な支持を受けるでしょう。
しかしそれをせず、頑なにステレオタイプのベビーフェイスとしてアメリカンプロレスの秩序・伝統を守り続けています。
今回、離脱示唆のマイクアピールがありましたが、これからも絶対的な存在としてWWEを支えてほしいものです。
①オートンvsケイン ~どこでも決着可能マッチ
客席→バックステージ→また客席、と会場内を練り歩く伝統の試合形式。
オートンが、律儀にリングの上でケインをRKO葬。
②ジグラーvsファンクサウルス・クレイ
ファンクサウルス格上げ用の試合。これといった小ネタもなし。
③ビッグショーvsローデス ~テーブル戦
試合形式=テーブル戦は、不遇の元GMテディが回したルーレットで決定。
ナイスアイディアな大巨人のポカで、ローデスがまさかのIC王座奪取。
④シェイマスvsダニエルブライアン ~3本勝負
シェイマスが顔面ハイキックで王座防衛。
「イエス!」対「ノー!」のチャント合戦がメイン。
⑤ライバックvs無名レスラー2人 ~ハンデキャップマッチ
大型新人と無名の雑魚レスラーがまさかのPPV大抜擢。
お客さんは皮肉たっぷりの「ゴールドバーグ」コールでお出迎え。
⑥パンクvsジェリコ ~シカゴ流ストリート戦
リングサイド観戦の妹さんの前でパンク快勝。
ようやくこの試合で、スペイン語実況席が崩壊。
⑦ベラ姉妹の姉か妹vs負傷ベスのリザーブX
Xは長期欠場していたレイラ。明るくベビーターンして王座奪取。
<その他メモ>
- ダニエルに捨てられ鬱状態のAJ、ストーカーの予兆
- マレラvsミズはYoutube配信の第0試合という冷遇