「アンダーテイカー25周年」の看板を掲げてアトランタで開催されたPPV。
ただしメインはテイカーの試合ではなく、WWE王者決定トーナメントの決勝戦でした。
決勝カードはロマンレインズvsアンブローズ。この「シールド」同門対決を渾身のスピアで制したレインズが悲願の初戴冠を果たしました。
親友同士の対戦はさすがのクオリティ。何かにつけて厳しかったお客さん連中もレインズの大きなステップアップを讃えます。
お祝いの紙吹雪(超大量)が舞う華やかムードの中、やおらリングインしてきたのはトリプルH。悪い事ばっかり考えてるCOOはあらためてレインズを自軍へ勧誘します。
これに対してレインズの返答は渾身スピア一撃。リスク上等で正義を貫き、戦うチャンピオンとしての熱い気概をブチ上げたのですが…。
もちろんこの流れでシェイマスはマネー権利を行使。
実質3試合目となるレインズにもはや余力はなく、取りたてホヤホヤのベルトをシェイマスへみすみす献上してしまいました。
考えもつかなかったこのタイミングでのシェイマス登用。
2人がいつからどこでどうリンクしていたかは不明ですが、トリプルHがレインズよりも前からゴリ押ししてたのがシェイマスであることも事実です。
一方、またもやベルトに逃げられた悲運のレインズ。しかし何をやっても「Boo!!」を食らう現状を打破するにはこれがベストの策であるという見方も。
損をする人は誰もいない、すこぶる前向きなバッドエンドだったと思います。
①トーナメント準決勝:ロマンレインズvsデルリオ
チラホラじゃない結構な量の「Boo!!」を浴びながら大本命のレインズが順当勝ち。決勝の相手は親友・アンブローズか悪漢・オーエンズ。どっちと当たっても会場の風当たりは冷たそうな気がします。
②トーナメント準決勝:アンブローズvsオーエンズ
大方の予想どおりアンブローズが決勝進出。これでロリンズが返上した最高峰ベルトをレインズとアンブローズが争う事に。3年前のこのサバイバーシリーズでデビューした3人組「シールド」の成長っぷりは驚異的です。
③5対5対抗戦:ウーソズたちvsニューデイほか
伝統だしやっとくか…、ってな具合にしょうがなく組まれた感アリアリの5vs5エリミネーション戦。勝ったのはウーソズたちベビー軍(ライバックとルチャドラゴンズ)でしたが、もちろん最大の見せ場はニューデイの試合前面白トークでした。
④ディーバ王座戦:シャーロットvsペイジ
シャーロットの亡くなった弟さん(リードフレアー)のネタまで投入されたドロドロの因縁抗争。今回はシェーロットに凱歌が上がりましたが一発精算とはならない感じ。賑やかだったあの「ディーバ革命」はどこへ行ってしまったのでしょうか。
⑤ドルフジグラーvsタイラーブリーズ(withサマーレイ)
PPV初参戦の自撮りバカ王子・ブリーズがまさかの大金星。目も当てられないジグラーの不遇は置いといて、マイナーリーグNXTでライバルだったヒデオイタミ(元KENTA。ケガで欠場中)にとってはいい刺激になったのではないでしょうか。
⑥テイカー兄弟vsワイアット一家
「25周年」の花相撲で負けるはずがないテイカー兄弟。試合中はもちろん、入場から退場までお客さんも一体となっての大リスペクト祭りとなりました。