WWE管轄の全タイトルマッチが執り行われるPPV。
先月のサマースラムで「WWE世界」と「US」の2冠王となったセスロリンズは必然的に1日2試合を強いられる事となります。
セミファイナルに組まれた「US」の方のタイトルマッチで挑戦者・ジョンシナにあっさりベルトを奪われてしまったロリンズ。試合後に追い打ちのAAを食らって完全グロッキー状態です。
休む間もなく行われるメインはもう一方の「WWE世界」戦。2冠王どころか無冠に転落する絶体絶命のピンチとなりました。
王者悶絶のリングへ向かう挑戦者は超銀盤戦士・スティング。
キャリアの最後にWWEベルトを巻きたいとか何とかのモチベーションでサマースラム翌日のRAWから緊急参戦してる「非WWE系」最後の大物です。
しかしロリンズはそれらをトリプルH譲りのディフェンスワークで息も絶え絶えに次々クリア。
最後はサソリ固めに来たところをクルッと丸め込むというリックフレアー的定番フィニッシュでどうにかこうにか虎の子「WWE世界」を守り切りました。
そしてこの日の真のメインはここからスタート。マネーカバン保持者・シェイマスが予告どおりの緊急参戦を果たします。
これをもってロリンズは1日3戦の超法定時間外労働へと突入。ボロ雑巾状態での完全丸腰は不可避と思われたのですが…。
これをもってロリンズは1日3戦の超法定時間外労働へと突入。ボロ雑巾状態での完全丸腰は不可避と思われたのですが…。
シェイマスがカバンを行使する間も無くなんと今度は元(?)運営部長のケインがヌーっと乱入。マスクを装着した戦闘モードでロリンズのみならずシェイマスも完全KOしてしまいました。
赤い悪魔最後の消息は7月の日本公演あたり。その頃に比べるとなんだか一回りふっくらデブった感じです。
そんなこんなのこの日のカオスを整理すると、ジョンシナが「US」に返り咲きロリンズは「WWE世界」のみ防衛、マネーカバン保持のシェイマスは権利未行使といったところ。
次回RAWからはまたもやケインとロリンズのセコい抗争が始まりそう。だったらついでに2人のチビ護衛「J&Jセキュリティ」も帰ってきてくれないでしょうか。
①IC王座戦:ライバックvsケビンオーエンズ
ライバックがこのベルトを獲った5月末のPPV「エリミネーション・チェンバー2015」で1軍デビュー(シナに勝利)を果たしたケビンオーエンズ。それからわずか3ヶ月半、ややダーティな手法ではありましたが堂々のメジャー王座初戴冠です。
②ルセフ(withサマーレイ)vsドルフジグラー(※ラナ嬢は欠場)
コツコツ積み上げてきたネタの決着戦なのに、よりによって最重要人物・ラナ嬢がガチのケガで欠場。サマーが投げたハイヒールがルセフに誤爆してジグラーの勝ちという超ド級茶番決着は4人揃っての「完全決着」へ向けた布石なのだと思いたいところです。
③タッグ王座戦:ニューデイvsダッドリーボーイズ
例によって試合前のハイテンション演説で体力を使い果たしたニューデイが不透明反則決着により何とかベルト防衛。もちろん、試合後のおまけコーナーではダッドリーのテーブル葬が爆発(犠牲者=トロンボーン担当・ウッズ)。ヒューストンのお客さんは大喜びでした。
④ディーバ王座戦:ベラ姉vsリックフレアーの娘さん・シャーロット
NXTから上がってきたばかりのシャーロットがディーバ王座史上最長の在位期間(=この日で301日目)を樹立したベラ姉を粉砕してベルト奪取。夜な夜なの”kiss stealing”で家庭を顧みた事などあるはずもない「狂乱の貴公子」もこの日ばかりは親バカの大号泣です。
⑤ワイアット一家の3人vs元シールドの2人&「X」
3対3決戦のためにロマンレインズとアンブローズが呼んできた「X」はY2Jクリスジェリコ。しかしそのジェリコは張り切り過ぎてワイアット一家の新人にタップアウト負け。レインズ達とちょっと気まずい空気になってリングを降りました。