面倒なお客が多いカナダ・モントリオール大会。
3人組「ニューデイ(NewDay)」の連中は、ここでもポジティブで陽気なヒールギミックを遂行します。
その理念だけを取ればスポーツマンとして極めて真っ当な彼ら。
「ボーリーブ精神(=Bo-Lieve)」のボーダラスとカブりそうな立ち位置ですが、そこは底抜けの明るさとリズム感できっちり差別化。
WWEタッグベルトも奪取しちゃって、早くもキャリアの絶頂期を迎えた格好です。
気になるのは、構成員=ウッズ、ビッグE、キングストンのうち誰と誰がオフィシャルなタッグ王者なのかという点。
あくまでベルトは2本。この根本問題にやおら気付いた3人が大モメの仲間割れ…。
おそらく短いであろうプッシュの終わりはだいたいこんなところでしょうか。
そんな売り出し中のバカ3人に絡まれたのは毒蛇オートンとロマンレインズ。
次回PPVの3WAY戦(この後アンブローズ追加で4WAY戦に変更)を控えた2人としては、ニューデイやらなんちゃらにかまってる暇はありません。
そうでなくても3vs2のハンデが付いた一戦は、大物2人を撹乱したニューデイがまんまと同士討ちを誘って金星獲得。
今後はともかく、タッグ王者としてのステップは順調なようです。
カナダのお客さんも大喜びだった「New-Day!」→「Sucks!(最低!)」のコールアンドレスポンス。これはもともとファンからのガチな批判の声でした。
そこで試行錯誤せずスカッと明るくヒールターンした中堅3人。
延々試行錯誤中のジョンシナやロマンレインズには決して真似できない見事なウィットだと思います。
<メモ>
- カナダの客、ライバックに忘れかけてた「ゴールドバーグ」チャントを浴びせる非礼
- ベビーターン過程のラナ嬢にファンダンゴが急接近
- やっぱり大ブーイングを食らうジョンシナ、地元の有望株・セミゼイン(NXT)と一戦組まれる不遇
- やたら強そうなタミーナスヌーカが復帰してベラ姉妹を襲撃