2005年にアメリカで放送されたワルい奴ら向けの車番組。
1回目は、アル・カポネやボニー&クライドといった大悪党が乗った車が紹介されました。
この荒くれ番組を仕切るのは、かつてWCWマットで173連勝という大金字塔をオッ立てた超人類・ビルゴールドバーグ。
極限までパンプアップされた130kg超級の殺戮ボディで「よう、オレはビル・ゴールドバーグ」と一吠え。TVの前の悪党ヤンキーどもを震え上がらせます。
ホスト役にプッシュされるだけあってゴールドバーグは大のクルマ好き。バイクも含め50台以上所有しているそうです。
これがプロレス的大ボラでないとすればかなりの資産持ちということ。
2試合でギャラ3,000万せしめて武藤全日を潰しかけたという、2002年(この番組の3年前)勃発の面白ネタはあながち誇張ではないのでしょう。
ウンチクも結構イケるゴールドバーグですが、最大の魅力は鋼の肉体から繰り出すパワー殺法。この番組ではCG処理とウマいこと連動されています。
しかしながら、ベンツ防弾装甲車の窓ガラスに拳を叩き込むパフォーマンスはいかがなものか。
日本のプロレスファンとしては、1.4ドームドタキャン事件(2000年)の悪夢がどうしても脳裏をかすめてしまいます。
アルカポネのキャデラックV16装甲車を紹介する際には、USAならではの超特大スケールで猛デモを敢行。
ゴールドバーグは全長1,800mの滑走路を占拠し、走行する車中からマフィア御用達の殺人兵器・トミーガンをブッ放します。
もう止まらない超人類は続けてパトカーとのドラッグレースを緊急開催。
しゃらくせぇとばかりにヘルメットをポイっと投げ捨て自らキャデラックV16装甲車のハンドルを握ります。
当然の勝ちブックとはいえ、パワステなしのヘビー級装甲車を操って見事勝利したゴールドバーグ。それにしてもアメプロのスター選手は皆んな運転が上手。
この番組でスティーブオースチンとの遺恨清算レースが実現する可能性もおおいにあると思います。
この他「俺たちに明日はない」ボニー&クライドのフォードV8や「15人殺しの銀行強盗」ジョンデリンジャーのテラプレーンなどが紹介されましたが、これらとゴールドバーグのマッチアップは無し。
試合を厳選するポリシーはWCW(およびWWE)時代と変わらないようです。
HDDレコーダーの「WWE」だか「プロレス」だかのキーワードに引っ掛かって勝手に(?)録画されていたこの番組。
プロレス的幻想が溢れる超人類・ゴールドバーグとの思わぬ再会に何やら得した気分です。
いちいちワイルドな日本語吹き替えの効果もあり、USAの豪快さ大雑把さにニヤニヤが止まらない内容。車への興味はゼロですが今後もチェックしようと思います。
ちなみに当座でとりあえず気になるのは「#4 ド派手なローライダー」にエディゲレロが参戦するのかという点でしょうか…。