2012年11月19,20日に開催されたマドンナのワールドツアー・マイアミ大会。
このツアー、銃やら性描写やら政治的発言やらで例によって物議を醸したものだったようです。
昭和33年生まれのマドンナはライブ当時54歳。
2人の子供(16歳の娘さんと12歳の息子さん)を抱えた働くお母さんなのですが、ステージ上の勇姿にその風情は一切なし。
それこそ親子ほど年の離れたダンサー達と圧巻のパフォーマンスをブチ上げます。
中盤戦の「#8 Express yourself」「#9 Give Me All Your Luvin' 」では「Give Me…」のPVでもおなじみの驚愕チアガールコスプレを投下。
鼓笛隊を従え、バトンと赤ボンボンを使ったマドンナ流の超過激マスゲームを展開しました。
随所にお下劣ムーブも織り交ぜられたチアリーディングパートですが、あくまでも「下品」とは一線を画している感じ。
これは他のパートでも同様。計算高き世界屈指のセレブが見せる余裕のハレンチ芸と言えるでしょう。
「#14 Vogue」では由緒あるとんがりコルセットで登場。世界中の誰もが知っているマドンナのオリジナルシルエットです。
そして「#15 Candy Shop」から「#18 Love Spent」にかけてマドンナのエロアクセルが全開。とんがり衣裳を1枚ずつ脱いでいくストリップ状態へ突入しました。
確かな必然性のもとに脱いだ54歳のセックスシンボルは、往時を彷彿とさせるグッドシェイプ。
エンタメの頂点で体を張る絶対女王。製作者サイドは画面のモノクロ調整と「ケツ」連呼のトンデモ超訳で全面支援します。
お色直し時のBGMを含めたセットリストは以下のとおり。
当たり前ではありますがツアータイトルでもある最新アルバム「MDNA」のナンバーが中心でした。
- Girl Gone Wild
- Revolver
- Gang Bang
- Papa Don’t Preach
- Hung Up
- I Don’t Give A
- Best Friend
- Express yourself
- Give Me All Your Luvin'
- Turn Up The Radio
- Open Your Heart
- Masterpiece
- Justify My Love
- Vogue
- Candy Shop
- Human Nature
- Like A Virgin Waltz
- Love Spent
- Nobody Knows Me
- I'm Addicted
- I'm a Sinner
- Like A Prayer
- Celebration - Give It 2 Me
世界最高レベルのスタッフとダンサーを従えてグイグイ突き進むその姿は、まさしくリビングレジェンドに他なりません。
世界のトップに君臨し続け30年超。ズバ抜けた嗅覚とあくなき芸人魂のなせる技です。
プレスリーやビートルズ、マイケルジャクソンと同列で語られる偉人と時代を共有できる喜びをあらためて噛みしめた120分でした。