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2013/09/18

タイガーマスク #76「幻のレスラー達」

録画した日〔2013/9/13:TOKYOMX〕

伊達タイガー抹殺計画を本格稼働させた「ビッグ」「キング」「ブラック」3人の虎の穴重役レスラー。
ご丁寧にもエアメールで挑戦状を送付してきました。
レスラーとしてあり得ないレベルのナイーブさを誇る伊達タイガーは、遂に始動した幻の3大タイガーに戦々恐々。まるでこの世の果ての様に公園のベンチでガックリ肩を落とします。
全国8000万プロレスファンの最強幻想を打ち砕く情けない姿。
ここは一発「出る前に負けること考えるバカいるかよ!」と日プロの某先輩から超パワハラビンタでも食らった方が彼のためかもしれません。
伊達タイガーを恐怖のドン底に陥れた挑戦状の骨子は以下のとおり。
  • 「ビッグ」「ブラック」は伊達タイガー&ミスター不動とタッグ戦
  • 「キング」はシングルで覆面タイトルに挑戦
さすがは虎の穴の重役。3vs3の安易なワンマッチではなく、タッグとシングルの2試合に分割するという興行的な旨みを乗せた提案をしてきたと言えるでしょう。
なおこの分割プッシュ策は、時代を超えてWWEの若手ヒール3人組「シールド」に受け継がれています。
虎の穴から届いたエアメールの宛名は「Mr.Tiger Mask」。その住所は「東京都渋谷区代々木2-8-16」でした。
GoogleマップによればJR新宿駅サザンテラス改札口から徒歩数分の好立地。
ここはブラック企業・日プロの本社なのか、その幹部候補生・伊達タイガー御殿なのか…。
別件で届いたケン高岡宛てのエアメールも同住所だった事から、前者の可能性が高いと思われます。
それをふまえて少し気になるのは、一連のマッチメークが虎の穴と伊達タイガーの二者間で成立してしまったという点です。
あくまで今回は団体内自主興行(例:永田裕志の東金大会)なのか?
しかしビッグボス馬場さん(今回も登場なし)に仁義をとおした場面は見受けられず、決戦当日までにひと揉めふた揉めお家騒動が起こるかもしれません。
一方、ちゃっかりビッグマッチに名を連ねやがった新米レスラー・ミスター不動(大門大吾)は、元気のない伊達タイガーを親身にサポートします。
さっそく癒やしとチャリティ案件を求めてちびっ子ハウスを訪問した盟友2人。以外なことに大門大吾はこれが初めてのハウス参戦です。
過去2回プロレス中継で素顔を晒した事がある大門大吾。しかし、自己紹介でそれに気付いたクソガキはいませんでした…。
残念ながら知名度、認知度ゼロだった大門ですが「キザ兄ちゃん」ギミックを貫く伊達タイガーとのコントラストもあってか、あっという間にちびっ子達の人気者に。
癒やしが必要な伊達タイガーを放ったらかしてハウスのド真ん中に君臨します。
すっかり上機嫌の大門は、なんとハウス敷地内に離れの遊び部屋を勝手に増築。慣れた手つきで家1軒を基礎から造り上げていきます。
大決戦を前にした豪快すぎる気分転換はプロレスラーとして文句なし100点満点のぶっ飛びエピソード。
メソメソしっぱなしの伊達タイガーはその爪の垢を煎じて飲むべきでしょう。
こうして出来上がった離れ部屋はタッちゃん、カッちゃん、南ちゃんも羨むであろう程の超ハイクオリティ。逃亡がてら経験した幾多の職業体験が遂にここで実を結びました。
ただもっとも、こんなスキルがあるんだったらハリボテマスクなんぞ即刻廃業。腰や首を悪くしないうちにさっさと建築の道へ進むべきではないでしょうか。
3大タイガーと伊達タイガーの心理戦がフィーチャーされるはずだった今回#76。
しかし終わってみれば、大門大吾のなんともプロレスチックな豪放磊落っぷりが光るストーリーとなりました。
今後は、クマさんの愛称で親しまれた大熊元司のようなトンパチ系中堅レスラーの道もアリかも…。
いずれにせよ次回「ビッグ」「ブラック」とのタッグ戦が大きなターニングポイントとなるでしょう。