Translate

2016/04/04

中邑真輔 WWEへの挑戦

録画した日〔2016/4/2:JSPORTS4〕

WWE「NXT」に入団した中邑真輔のPR番組(15分)。
記者会見のほか、現地で役員や選手達とコミュニケーションを取る様子が放送されました。
ついにWWE本丸へ足を踏み入れたKingOfStrongStyle。マクマホン家の面々とがっちりロックアップし、静かに心を滾らせます。
その実績、知名度は無論文句なし。新日マットに幾多の変革をもたらしたクリエイティビティを持ってすれば、生き馬の目を抜くWWEでの成功も固いところでしょう。
そんな感じで前途洋々の中邑ですが私たち日本のファンは前途多難。「NXT」ブランドは「WWEネットワーク」の独占放送であるためJSPORTSによる日本語対応版の制作/放送はありません。
今回ビンスやトリプルHらとの絡みを見るにつけ、試合はともかくバックステージにおけるスキットにはいつもの超訳が必要だとあらためて感じました。
必然的に「続きはWWEネットワークで…」となるこのPR番組。
これはJSPORTS社から中邑への無償の愛なのか、悪徳マクマホン家からの恫喝によるものなのか、はたまた今後両社間で嬉しい展開があるのか…。
私としてはクソっぷりが目に余る「スマックダウン(アフターバーン)」をさっさと潰してNXTにシフトを切ってほしい限りです。



<WWEネットワーク>
WWE NXT「NXT TAKEOVER: DALLAS」/APRIL01.2016
ダラスに見参した“ShinsukeNakamura”。
リングネームのみならずコスチュームもムーブも新日時代と全く同じ。この無添加状態は「存在そのものがギミック」というプロレスラーとして最高レベルの評価を受けた証明となります。
対戦相手のサミゼインは既に一軍へ昇格済みで2日後に迫ったレッスルマニアにも出場予定。NXT参戦はこの日が最後のようです。
そんな次代の大物を相手に新人のシンスケナカムラは滾りまくりのハイクオリティな攻防を展開。最後はボマイエ(新名称=キンシャサ)で沈め完璧な初陣を飾りました。
異例のマッチメイクにもかかわらずこれ以上ないレベルでスイングした往く人と来る人。
高い高いハードルを一発クリアしたシンスケナカムラはもちろん凄いのですが、そのポテンシャルを引き出しきったゼインの懐の深さも驚嘆に値すると思います。
それにつけてもNXTの客席が醸す「出来上がってる」感は素晴らしいの一語。
期待値が異常だったとはいえ入場前から野太い男声チャントが鳴り止むことはなし。00年代暗黒期と最近のブシロード期に生きたシンスケナカムラにとっては待ち焦がれていたイヤァオな空間だったはずです。
この試合この大会に限らず、もはやマイナーリーグの域を超えた熱を持つNXT。
RAWにおける本線展開のヌルさを考えると必ずしも一軍昇格がゴールではない気もしてくるのですが、いずれにせよ今後シンスケナカムラがどうやって伸し上がっていくのかWWEネットワークからますます目が離せなくなりました。

そんなこんなですっかりマクマホン家の術中にハマった我々日本人に更なるサジェストが…。
なんとこのダラス大会をあの飯伏幸太がリングサイドで観戦。傍らにはNo1アナウンサーのフナキ氏、周到にクレジットまで用意されているという事はもうこれは公然の秘密扱いなのでしょうか。
更にこの日はASUKAがディーバ王座を獲って、フィンベイラー(元プリンスデヴィット)はNXT王座を盤石防衛。
その他、レッスルマニア出場のAJスタイルズや殿堂入りのスタンハンセン、すっかり忘れてたヒデオイタミ(元KENTA)など日本向けコンテンツがやたらと充実してる最近のWWE。
これがマクマホン家の戦略謀略であろうとなかろうと日本のプロレスファンとして胸を張りたい気持ちです。