7.4日本公演直後に行われたシカゴ大会。(7.6現地生放送)
オープニングに登場したのはその日本公演にも参戦した猛獣・ブロックレスナーでした。
帰国早々笑顔で殺戮予告をブチ上げるレスナー。長旅の疲れなど微塵も見受けられません。
そのターゲットはもちろんセスロリンズとAuthority軍。
国技館を震撼させた7.4スープレックス祭りは、前々回RAWで食らった1vs4リンチ劇に対する復讐の猛デモという意味合いがありました。
いつもに増してヤバい雰囲気の猛獣。
こんなとき頼りになるのが赤い処刑マシン・ケインなのですが、なんとこの日は常夏のハワイでバケーションの真っ最中なんだとか…。
そもそもこのハワイ旅行はロリンズからのプレゼント。だからって運営部長が重要局面のさなかホイホイ有給取っちゃうのはいかがなものか。ケインから届く愉快なポートレイト(コラ疑惑あり)に、窮地のロリンズはいったい何を思うのでしょう…。
一方チビ護衛2人は、これもロリンズからのプレゼントである55,000ドルのキャデラック(=Cadillac CTS)で悠々会場入り。
どうぞどうぞブッ壊して下さい的な入場ゲート脇の絶好ポジションに停車すると、ロリンズとともにリング上でレスナーの襲撃に備えます。
そして登場した猛獣レスナーはデカい道具箱から超鋭利な鉄斧を2本調達。これによってリング上の間抜け3人はいきなり為す術なしです。
WWEにとって新車は消耗品。お客さんお待ちかねのスクラップショーがいよいよその幕を開けました。
ケタ外れの破壊力によってあっという間にクズ鉄となる55,000ドル。
ただここで重要なのは破壊担当レスナーが「無事故」で終わること。ビルゴールドバーグみたいにガラス片でケガ→戦線離脱でもされたら目も当てられません。
ブッ刺さった斧が抜けなかったり、むしり取ってブン投げた後部ドアがお客さんにカスったりなど危なっかしいところはあったものの、レスナー本人にキズはないまま順調に解体されたキャデラック。
仕上げはチビ護衛への投げっぱなしスープレックス。
これがきれいにフロントガラスを粉砕して猛獣スクラップショーは大団円と相成りました。
ニヤリ武者震いするだけで銭が取れる域に達したレスナー。今やポールヘイマンも「不可欠」という存在ではないでしょう。今後もパートタイマーで上等。へんなイザコザが起きないようにWWEは最恵国待遇を続けてほしいと思います。