6月24日Zepp Tokyoで行われた田原俊彦のデビュー35周年スペシャルイベント。
抽選で選ばれた800人のお客さんを前に全17曲が披露されました。
御年53歳となったビッグトシ。
寄る年波には逆らえないのでしょうか呼吸は薔薇薔薇、曲の合間にO2を補給してIt'sBADなコンディションの回復を図ります。
哀れさを誘うO2補給ムーブはきっとビッグトシ流ギミックの範疇。「あの頃」の芸能人水泳大会(および大運動会)で常に頭ひとつ抜けていた、業界屈指のフィジカルポテンシャルの片鱗を見せつけます。
疲労困憊であろう終盤大詰め「抱きしめてTonight」で見せた定番の垂直足上げ(正式名称不明)。バックダンサーの現代版・ジャPAニーズのそれを凌駕するクオリティです。
今は亡き“MJ”のフォロワーでもあるトシ。ダンスへのガチな姿勢は何年経っても変わることはないのでしょう。
普段のLIVEではどうなのか知りませんが、この日はビッグになる前の“トシちゃん”期のナンバーも臆することなくラインナップ。
「ハッとして!Good」「ブギ浮ぎI LOVE YOU」といった軽くイタい迷曲もフルバンド仕様だと何やら骨太感が漂います。
なお私としては、アホ系アイドルポップの極み「NINJIN娘」を人参カラーのポシェット付きで見たかったです。
締めのナンバーは「LOVE&DREAM feat.SKY-HI」という35周年記念の新曲。
何があろうと何と言われようと現役歌手という矜恃を貫くファイトスタイル。これこそ彼が「ビッグ」たる所以ではないでしょうか。
「たのきん」が猛プッシュされていた子供の頃、私の周りではヤンチャなマッチが一番人気。トシちゃん派はごく少数でした。
しかし歳を取るにつれ、アイドル道のド真ん中を進んでいたトシちゃんへのシンパシーは急騰。某古巣からの圧力で失脚した90年代以降の経緯を知れば尚の事です。
今更ブレようもないでしょうが、いつまでも変わらずビッグな男としてステージで踊り続けてほしいと思います。