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2014/01/19

タイガーマスク #92「疑惑の怪人」

録画した日〔2014/1/3:TOKYOMX〕

虎の穴のラスボスが自らの日プロマット出陣を画策。
絶対服従のミスターXはさっそくブッカーの馬場さんをアポなし訪問します。
覆面リーグ戦における伊達タイガー引き抜き事件で日プロに大ダメージを与えたこともあるミスターX。
そんな政敵がオフィスへ乱入したにもかかわらず、馬場さんは特に咎めることなくその用件をヒヤリングしました。
こんなおおらかな余裕の体こそ、世界マット界で”ビッグババ”とリスペクトされる所以なのでしょう。
ラスボス案件でとにかく必死のミスターXは日プロの7月度スケジュールとにらめっこ。
18日のビルバッファローの対戦相手が未定であることに着目し、ここにラスボス(リングネームはミラクルスリー)の日プロ初戦をネジ込みました。
ちなみに日プロの7月スケジュールは、22日東京体育館、23日武道館の首都2連戦などイケイケの攻め一辺倒です。
ラスボス=ミラクルスリーの参戦条件は、対戦相手を外人レスラー限定とする事。ファイトマネーはB級レスラー並みのダンピング価格です。
伊達タイガー的には何だかアヤシイ匂いが漂いますが、馬場さん的には人的、金銭的にミスターXとWin-Winのおいしいブッキングとなりました。
ミラクルスリーの対戦相手・ビルバッファローは不器用な猪突猛進タイプ。その出で立ちは猛牛・天山広吉のプロトタイプと思われます。
この荒削りなラフファイターにピッタリ寄り添うのは、育ての親であるキラー・カール・ポップス。
世界王座を何度も獲得した心強い熱血マネージャーです。
ガツガツ攻めるビルバッファローと対照的に覇気のない凡庸レスラー風情を漂わせるミラクルスリー。
しかし要所要所でエグい攻めを敢行して一方的に試合の主導権を握ります。
猛牛ギミックにブルドッギングヘッドロック(牛の首折り)をカマすあたりプロレス脳も超一流。
単細胞の突進野郎を全く問題にせず、日プロ初戦を勝利で飾りました。
完勝のミラクルスリーは「エセレスラーはトランクに歯ブラシ詰めてさっさと帰れ」と実にプロレス的なマイクパフォーマンスをブチ上げました。
この大暴言に激昂したのはセコンドの実力者・キラーカールポップス。
これまた実にプロレス的な流れで、次回両者の一騎打ちが実現する見込みです。
ミラクルスリーの猛デモを目の当たりにした伊達タイガー。根っからのペシミストだけあって、来たるべき最終決戦に戦々恐々の状態です。
しかし、これはそもそも馬場さんがダンピング案件に心動かさずNG回答を出しときゃスルーできた話。
日プロの子飼い1選手として、トップダウンのタスクを粛々とこなしていくしかないのでしょう。